小田切健一郎 木漆工藝展
2022年9月9日(金)より開催しております「小田切健一郎 木漆工藝展」。本来19日(月祝)までの予定でしたが、台風の影響のため、会期を延長して9/21(水)までとなっております。
今回展示した小田切健一郎先生は1970年兵庫県川西市のご出身。飛騨国際工芸学園で木工を学んだあと、建築事務所での勤務などを経て宮崎県田野町の矢澤金太郎氏の工房で修行されます。その後独立して滋賀県高島市に「木用美工房」を設立。阪急うめだ本店など百貨店での個展活動をしながら制作に励まれています。今回は滋賀県にあるNPO法人文華舎様のお手配でギャラリーかわなかでの個展開催となりました。
小田切先生は無垢材に拭漆という技法を施し、家具や器、花器などの木工作品を制作されます。木目の美しさを生かした作品の数々は観る者の目を釘付けにし、心を奪います。特に今回展示している栗の木を使用した厨子(仏壇)は亡き人を弔うだけでなく、凜とした佇まいで手を合わせる人の心を鎮めてくれることと思います。また器類も拭漆のお椀から根来の輪花皿など日常使いの一品としても大変好評です。木工から漆工、金具などを制作する金工までの工程を全て自分で行う小田切先生の作品、是非一度本物をご覧いただければ幸いに思います。
初日の9/9(金)には小田切先生にも在廊していただきました。滋賀県からわざわざご自分の車に作品を積んで搬入してくださいました。期間中大変お世話になりました。どうもありがとうございました。