竹久夢二 版画展
8月の第一週目は、竹久夢二の復刻木版画を中心に展示いたしました。生誕140年を迎えたこともあって、各地で竹久夢二の作品が取り上げられており、近年再び注目を集めています。
今回の展示では復刻木版画からポストカード、風呂敷、クリアファイル、ノートやメモ帳といったグッズ類まで幅広い品揃えでお客様をお迎えしました。特に夢二式美人と言われる美人画の作品は訪れた人の目を惹きつけてやまず、皆さん大正浪漫の世界に浸っておられたようです。
実は詩人になりたかったという夢二は、実は多くの詩を残しています。ただその才能はあまり高く評価されず、自身もそれは自覚していたようで、夢二は「自分の詩情を絵に託した」とも言われています。その中でもとりわけ有名なのが「宵待草」。この詩には多忠亮がメロディーをつけて、セノオ楽譜から出版されており、現在も多くの歌い手によって歌い継がれています。
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出るさうな
とてもロマンチックな歌詞ですが、実は妻子を連れて房総に旅行に行った際に出会った少女のことを思い作った詩なのだそうです(笑)
そんな夢二の短い人生は多くの人を魅了して、現代の私たちに大正浪漫の懐かしい時代を思い起こさせてくれるのです。ちなみに夢二もマンドリンを弾いていたことがあるようで、今回マンドリンで「宵待草」を演奏してみました。ご笑納いただければ幸いです。
https://www.instagram.com/reel/DM_zitzJvsp/
生誕140年 竹久夢二 版画展
〈会期〉2025年8月1日(金)~10日(日) am10:00~pm6:00
〈会場〉ギャラリーかわなか