黒木周クロスグラフ展
2024年6月14日(金)~23日(日)の日程で「黒木周クロスグラフ展」を開催いたしました。
黒木周さんは宮崎県都城市出身の版画家。多摩美術大学で学び、東京、福岡、軽井沢など多くのギャラリーで個展を重ねてきました。宮崎県内でも大変人気で、病院やレストラン、ホテルなどのパブリックスペースでも作品が飾られています。近年では住宅展示場でもよく使われるそうで、今回作品をお求めいただいた方の中には住宅展示場で見た黒木さんの作品に一目惚れして、建築中のご自宅に是非飾りたい!と思っていたところにたまたま当ギャラリーでの開催を知って足を運んでくださった方もいらっしゃいました。
黒木さんの作品は柔らかな「色彩」と独特の「形」で構成される抽象表現です。飾る場所を選ばず私たちの暮らしの中にすっと馴染むような、まるで家族の一員のような作品です。ギャラリーかわなかの展示室にも雰囲気がぴったりで、いつまでも眺めていたいような、そんな気持ちにさせてくれます。
時々、その作品にどんな意味があるのだろう?と一生懸命考える方もいらっしゃるのですが、「観た方が自由に受け止めていただきければそれでいい」という作家の言葉にあるように、ご自身が感じたままに、あるがままの作品を受け入れればよいのだと思います。そうすると、版画なのでエディションが10~15部あるのですが、同じ作品でも受け取る側によってそれぞれ違う作品になり、まったく同じように見えてもまったく別の意味を持つようになるのですね。そう考えると黒木さんの作品はとても自由で、シンプルなのだけれども、そこには果てしない奥行きが感じられるのです。
また次回、2年後くらいに開催したいと思いますので、今回見逃した方も是非またお楽しみに。
今回の展示の様子をYOUTUBEにて公開しています。こちらも是非ご覧ください。