掛軸表具修理

先日あるお客様からご依頼を受けておりました掛軸の表装が出来上がってきました。
マクリの状態でお預けいただき、所々折れや虫食いがありましたが、比較的良い状態だったので、シミ抜きもせず大変綺麗に仕上がりました。
 
作家は延岡藩のお抱え絵師だったいう岡部南圃です。ときどきこういった双鶴図は描いていたみたいですね。
延岡の大変貴重な文化財のひとつですので、是非大切に保存していただきたいと思います。
ご自宅にある痛んだ掛軸や額などございましたら是非お気軽にご相談ください。修理の費用や納期など無料でお見積もりさせていただきます。
岡部 南圃 =おかべ なんぽ=
岡部秀七の四男として現在の延岡市古城町に生まれる。
名は恒之、字は藤平。南圃は号で、介甫、南甫とも称した。
江戸にでて岡本秋暉について花鳥を学び、山水は春木南湖に学んだ。
帰延後は御画師として延岡藩主内藤政義に仕え、本小路に居住した。
花鳥を得意とし、その作品は現在も県内に数多く残されている。
門人には鈴木月谷、塩月秋圃、佐藤南厳などがあり、延岡画壇に大きな影響を与えた。
(内藤記念館「延岡ゆかりの絵師たち展」会場パンフレットより)